『MEO対策のデメリットってあるの?』
飲食店や美容サロンなど、実店舗を持つ事業者の集客方法として欠かせないMEO対策。
実はMEO対策には、いくつかのデメリットもあります。
今からMEOの強化を目指す事業者は、デメリットを知った上で対策を行うべきなんです。
今回は、MEO対策のデメリットと注意点について徹底解説致します。
記事の最終項では、「MEO対策をプロに外注する場合のプラス面・マイナス面」についても解説していますので、MEO対策の外注をプロに検討している方は必見ですよ!
MEO対策のデメリット
MEO対策のデメリットは、以下の8つです。
- 悪い口コミで店舗評価を落とす
- 口コミに頼ることになる
- Googleの規約に縛られる
- 上位表示が3位まで
- 激戦区の店舗は対策が難しい
- 管理・更新に手間がかかる
- 活用できる事業者が限られる
- 継続しないと効果が期待できない
悪い口コミで店舗評価を落とす
MEO対策の最大のデメリットは、悪い口コミで店舗評価を落とす恐れがある点です。
MEO対策によりGoogle Mapで上位表示されれば、かなりの集客が見込めますが、来店するユーザーの人数が増えるほど、悪い口コミを書かれる可能性も上がります。
当然ながら、悪い口コミが増えると、店舗の評判が落ちることは避けられません。
しかも、Googleマイビジネス(ビジネスプロフィール)経由で来店するユーザーの大半は新規客であることから、店舗の事情を考慮しながら口コミを書いてくれることは期待できないものです。
店舗側としては目立った粗相をしたつもりがなくても、理不尽な悪評を書かれてしまう恐れもありますので、Googleマイビジネス(ビジネスプロフィール)経由で来店する新規客には慎重に対応する必要があります。
口コミに頼ることになる
MEOは、常に「口コミ」に頼る前提で対策を行うことになります。
MEOのアルゴリズムは、「口コミ件数」の多さ、「評価内容」が基準になっていることから、MEOで上位を目指すには、とにかく「口コミありき」だからです。
しかし、口コミは、あくまでお客様が任意で投稿する性質のものであり、決して100%投稿してもらえる確約はありません。
店舗側は、お客様が口コミを投稿してくれることを待っているしかないため、口コミ件数を増やしたくてもできる対策に限界がります。
Googleの規約に縛られる
MEO対策は、Googleの規約に常に縛られることになります。
例えば、以下のような事例は、社会通念上は全く問題なくても、Googleのガイドラインの規約違反になるため、注意が必要です。
- 店舗名に出店先情報を記載する
- キャンペーン・クーポンの過度なアピール
- 期間限定割引のアプローチ
- 酒類・タバコ提供の強調
店舗名に「出店先情報を記載」とは、「○○(店名)○○モール1F」など、出店先のテナントモールの名称などを店舗名に含めてしまうことです。
キャンペーンやクーポン、期間限定割引などの「お得感」を過剰にアピールする行為も差し控えなくてはなりません。
Googleでは酒、タバコ類提供類の情報を過度にアピールすることも禁止行為となるため、居酒屋やバーなど、酒類提供が中心の事業者は、ガイドライン違反にならないよう注意しましょう。
上位表示が3位まで
MEO対策は、上位表示が3位までしか枠がありません。
Google検索エンジンで上位を狙う「SEO」は、上位表示が8~10位までであることを踏まえれば、人気業種ほど、上位3位以内に入るのは、なかなかの狭き門と言えます。
ただし、4位以降も「さらに表示」をタップし、下へスクロールしていけば店舗情報が表示されますので、上位3位以内に入れなくても効果が全く期待できない訳ではありません。
しかし、Google Mapで検索するユーザーは、急ぎで情報を探す人も多く、4位以降まで情報を見ようとしない層を考慮すれば、やはり上位ランクインを目指すに越したことはないと言えるでしょう。
激戦区の店舗は対策が難しい
MEOは、激戦区の店舗ほど対策が難しくなります。
前述のように、MEOの上位表示は3位までのため、新宿、渋谷など超激戦区の人気業種ほど、「サービス名+地域名」のビックワードで上位を狙うのは至難の業です。
競合が多い激戦区では、ビックワードでのMEO対策に終始するよりも、ミドルワードやニッチなワードに絞り込んだMEO対策が有益と言えます。
例えば、渋谷なら「道玄坂+居酒屋」、あるいは「ハイボール100円+道玄坂」など、「メニュー・価格+地域名」など、なるべく条件を細かく絞んだキーワードでの上位表示を狙いましょう。
管理・更新に手間がかかる
MEO対策は、管理・更新に手間がかかる側面があります。
SEOも上位を維持するには、更新作業は必要ですが、MEOの方が、よりこまめな管理、更新作業が必要です。
Google Mapは、より最新の情報を優先して表示するため、営業時間の情報更新、写真の投稿、口コミの返信など、できる限りリアルタイムに、かつ正確な情報公開を心がけましょう。
活用できる事業者が限られる
MEO対策を活用できる事業者は、ある程度限定されています。
MEO対策は、Google Map上に検索結果が表示されることから、ローカル情報を探しているユーザー向きであり、どちらかと言えば飲食店や、美容系サロンなど、実店舗を持つ事業者の集客方法に適しているからです。
言い換えれば、MEO対策は、ネット販売や、法人間取引に限定している企業など、日本全国、海外など広範囲の顧客を対象としている事業者には適さないため、自社の業種がMEO対策に向いているのか、吟味した上で対策を検討する必要があるでしょう。
継続しないと効果が期待できない
MEO対策は、継続しないと効果が期待できない特性を持ちます。
「口コミ」、「口コミの返信」など、「お客様の声」の累計が店舗評価に大きく影響するため、昨日今日始めたばかりで、飛躍的な効果が期待できるものではないからです。
SEOは有料広告費でホームページやブログが狙ったキーワードで上位表示されますが、MEOは有料広告を打つよりも、多くの口コミを集める方が価値が上回るため、とにかくこまめな管理を行う事業者が有利になります。
MEO対策の注意点【実例から検証】
実際にあった事例による、MEO対策の注意点は、以下の6つです。
- 特典を付けて口コミを集める
- 自作自演で口コミを増やす
- 競合の悪評を投稿しまくる
- 余計なキーワードの挿入を避ける
- リンクを含めない
- 作為的に被リンクやサイテーションを増やす
特典を付けて口コミを集める
特典を付けて口コミを集めることは、Googleの規約違反となります。
例えば、「口コミ投稿でドリンク1杯サービス」「口コミを書いてくれたら会計○%オフ」など、口コミの投稿に何らかのメリットを付けるケースです。
実際に筆者もいくつかのお店で特典を提示され、口コミの投稿を促された経験を持ちますので、比較的少なくない割合の店舗で日常的に行われている行為であることがわかります。
Googleに上記のような行為が発覚した場合は、掲載停止に繋がりますので、くれぐれも注意が必要です。
自作自演で口コミを増やす
自作自演で口コミを増やすことも、端から選択肢に含めるべきではありません。
たしかに、自然な口コミ投稿を待っていても、件数がなかなか集まらない、悪い口コミを打ち消すために良い口コミで埋めたいなど、様々な事情で作為的な口コミを増やしたい心情になる状況は多々あります。
ただ、近年、Googleのクローラーの精度は上がっており、作為的に投稿された口コミはすぐに発覚し、アカウント停止になる恐れがありますので注意しましょう。
競合の悪評を投稿しまくる
競合の悪評を投稿しまくる行為は絶対に行うべきではありません。
激戦区ほど、同じような価格帯、同じような業態の店舗が軒を連ね、ライバル店の数も比例して多くなりますが、作為的な悪評は比較的相違に発覚してしまいます。
しかも、競合の悪評を投稿しまくる行為は、「営業妨害」に抵触する恐れがあり、刑事事件として罪に問われることにもなりかねません。
くれぐれも他社への営業妨害に該当する行為は避けるようにしましょう。
余計なキーワードの挿入を避ける
MEO対策を成功に導くには、余計なキーワードの挿入を避けることも肝心です。
店舗側とすれば、メインのキーワードだけでなく、第2キーワード、第3キーワードと、つい、いくつものキーワードで上位表示を狙いたくなります。
しかし、いくつものキーワードでの上位表示を狙いすぎると、Googleのクローラーが混乱し、本来上位を狙えるはずのキーワードでさえ、上位に上がらない可能性も否定できません。
狙うべきキーワードは1つに絞り込み、一度決定したキーワードに集中して対策を行うようにしましょう。
リンクを含めない
Googleマイビジネスには、原則として、余計な「リンク」を含めないように注意が必要です。
例えば、有名ブロガーなどに店舗を紹介してもらった場合でも、「○○さんのブログで紹介されました」といって、ブロガーさんのリンクを貼るなどの行為は推奨できまません。
SEOでは、コンテンツ内に内部リンクを貼る手法がありますが、MEOでは店舗情報と直接関係ないようなリンクは、Googleからの評価を落とす原因になりますので、安易にリンクを貼らないよう注意しましょう。
作為的に被リンクやサイテーションを増やす
作為的に被リンクやサイテーションを増やすことも、避けるべき行為です。
※サイテーションの意味はこちらをご覧ください。

MEO対策では、被リンクやサイテーションの数もGoogleからの評価に影響しますが、明らかに「作為的」とみなされる行為は、比較的すぐに発覚します。
例えば、複数のスマートフォンやPCから、一斉に被リンクを増やしたり、不自然なサイテーションを増やすなどの行為は、Googleから「ブラックハット行為」とみなされ、掲載停止措置を取られる恐れがありますので注意が必要です。
※MEOのメリットについて詳しく知りたい方はこちら
MEO対策をプロに外注するメリット・デメリット
MEO対策をプロに外注するメリット・デメリットは、次のようになります。
メリット
- リスクを軽減できる
- 適切な対策を行ってもらえる
- 効果が早い
- 管理・更新作業の手間が削減される
リスクを軽減できる
MEO対策をプロに外注する最大のメリットは、起こりえるリスクを軽減できる点です。
Googleマイビジネスのガイドラインは思いの外、細かい規約があり、店舗側が気付かなった思わぬ行為が、Googleの規約違反に引っかかってしまう可能性もゼロではありません。
また、プロに外注することで、悪い口コミを書かれないコツ、悪い口コミを書かれた場合の対応策なども相談することができますので、店舗の評判を落とすことなく、万全なMEO対策を行ってもらうことができます。
適切な対策を行ってもらえる
MEO対策をプロに外注すれば、適切な対策を行ってもらうことが可能です。
MEOは、ある程度自力で行える対策も多いものの、前述のように素人判断で行ってしまった行為が逆効果になったり、実際は対策が不十分になってしまう確率を上げてしまいます。
また、実店舗の運営者やスタッフは、日々の業務に追われ、MEO対策まで気が回らないことも少なくありません。
日々の業務で忙しい店舗スタッフが、慣れないことに時間と労力を割くよりも、時間と手間をお金で買う方が得策だという見方もできるのです。
効果が早い
MEO対策を自力で行うよりも、プロに外注する方が「効果が早い」のもメリットの1つです。
MEO対策に慣れていない方が一から勉強しながら実践するよりも、何をどうすれば、どうなるということを全て把握しているプロに任せる方が、効果が実感できるスピードが大幅に短縮できます。
俗にビジネスは「Time is Moneyタイム・イズ・マネー」と言われるように、時間もお金であるという考え方に習えば、効果が早い選択肢を取る方が、メリットが大きいと言えるかもしれません。
管理・更新作業の手間が削減される
MEO対策をプロに外注すれば、管理・更新作業の手間も削減されます。
MEO対策の外注方法は様々ですが、MEOで確実な効果を発揮するには、口コミの管理や、画像、テキストの投稿、入れ替えなど、管理・更新作業の手間は常に付いて回ります。
だからと言って、社内で専門のスタッフを入れると、毎月の人件費も上乗せされますので、MEO対策の関連作業を外注する方が、総合的に経費削減に繋がると言えるでしょう。
デメリット
- 費用がかかる
- 業者の見極めが難しい
- 悪質な業者も存在する
費用がかかる
当然ですが、MEO対策をプロに外注する一番のデメリットは、費用がかかることです。
しかし、MEO対策はSEO対策に比べ、比較的安価に外注することが可能ですので、店舗側の負担はSEOほど大きくありません。
もちろん、MEO対策を自力で行えば無料ですが、前述のようにプロに委託した方が早く、確実な成果が期待できますので、費用と時間、コストを計算した上で外注の検討を行いましょう。
業者の見極めが難しい
MEO対策を外注するには、業者の見極めが難しいのも事実です。
MEO対策の専門業者は、全国にごまんとありますが、中には費用と作業内容が全く見合ってない業者も存在します。
適正料金の業者を見極めるには、作業内容をリスニングし、数社から相見積もりを取ってみるなどの選択肢が有力になりますが、まずは、各業者に問い合わせし、打合せを行い、数社の提供内容をよく比較してみましょう。
悪質な業者も存在する
MEO対策は、少なからず悪質な業者も存在します。
MEO関連の悪質な業者のよくある特徴としては、実際にはほぼ効果が出ない施策であるにも関わらず、「○○キーワードで上位が狙えます」といった手法で勧誘してくるパターンです。
しかし、MEO対策は「確実に○○位が狙えます」と確約できるほど、単純なシステムになっていません。
いずれにせよ、ほぼできないはずの対策の成果を、安易に確約すような業者は、疑わしい業者であると判断しておきましょう。
まとめ
今回は、MEO対策のデメリットと注意点について詳しくお話させて頂きました。
まとめますと、MEO対策のデメリットは、以下の8つです。
- 悪い口コミで店舗評価を落とす
- 口コミに頼ることになる
- Googleの規約に縛られる
- 上位表示が3位まで
- 激戦区の店舗は対策が難しい
- 管理・更新に手間がかかる
- 活用できる事業者が限られる
- 継続しないと効果が期待できない
MEO対策の注意点は、以下の6つです。
- 特典を付けて口コミを集める
- 自作自演で口コミを増やす
- 競合の悪評を投稿しまくる
- 余計なキーワードの挿入を避ける
- リンクを含めない
- 作為的に被リンクやサイテーションを増やす
上記を踏まえ、MEO対策をプロに外注するメリット・デメリットは、次のようになります。
メリット
- リスクを軽減できる
- 適切な対策を行ってもらえる
- 効果が早い
- 管理・更新作業の手間が削減される
デメリット
- 費用がかかる
- 業者の見極めが難しい
- 悪質な業者も存在する
MEO対策を万全に強化するには、メリットばかりにとらわれることなく、デメリットもきちんと把握した上で、適切な対策を行う必要があります。
できる限りMEOで起こり得るリスクを軽減し、対策を成功に導くには、プロに対策を外注することが一番の近道です。
一方で、MEO対策は、信頼のおける外注業者を探すことが難しい側面があるのも事実ですが、MEO対策はSEO対策に比べ、はるかに安価な費用で委託できますので、チャレンジしてみる価値は十分にあります。
自社で万全なMEO対策を行う自信のない方、本業に集中したいため管理や作業を外注したい方は、ぜひ当方までお気軽にお問い合わせください。
ご相談は無料です。