『MEOとSEOの違いとは?どっちもよく耳にするけど、イマイチ違いがわからない…
MEOは「ローカルSEO」と呼ばれることもあるから、同じようなものなの?』
MEOとSEOは似ているようですが、全く違います。
もし集客目的で運用を行うなら、業種、目的にあった対策を行う必要があるんです。
今回は、MEOとSEOの違いについて、特徴、メリット・デメリットなどの基礎知識~
対象企業・対策のポイントまでわかりやすく解説いたします。
MEOとSEOの違い①特徴編
MEOとSEOの特徴の違いは、次のようになります。
MEOの特徴
- Google Map上に検索結果を表示
- ユーザー位置情報から検索結果を表示
- 上位表示は3つまで
- GMBから直接店舗へ予約が可能
Google Map上に検索結果を表示
MEOの最も典型的な特徴は、Google MAP上に検索結果が表示される点です。
例えば、Googleで「渋谷 イタリアン」と入力すると、Google MAP上に次のような検索結果が表示されます。

Google MAPの検索結果は、ホームページやブログなどのコンテンツよりも優先して上部に表示されるため、業種によってはSEOよりも優位な集客対策を行うことが可能です。
ユーザー位置情報から検索結果を表示
MEOは、ユーザー位置情報から検索結果を表示することができるのも特徴の1つです。
例えば、Googleで地域名を入れずに「イタリアン」とだけ入力してみます。
Googleから位置情報を聞かれますので、「許可」をクリックすると、ユーザーの現在地に近いイタリアンの店舗情報が優先表示。

SEOでは位置情報の機能は全く使いませんので、まさに「MEOならでは」の特徴と言えるでしょう。
上位表示は3つまで
MEOの上位表示は3つまでです。
4位以下は「さらに表示」をクリックすれば、スマホではどんどん下へスクロールすれば見ることができますが、PCでは以下のようにGoogleMAPと連動した画面に切り替わります。

複数の店舗情報を比較したい方は4位以下も丁寧に見ようとしますが、急いでいる方は4位以下の情報までを見ない方も少なくないため、やはり上位3位までを目指すのが理想的です。
GMBから直接店舗へ予約が可能
MEOは、GMB(Googleマイビジネス)から店舗へ直接予約できる機能があるのも特徴です。
電話、メールなど、店舗の担当者へ直接問い合わせや、予約を行うことができます。
SEOの特徴
- 検索エンジン上に結果が表示
- 上位表示は8~10位まで
- 高いブランディング効果が期待できる
- 広告ではないのでクリック率が高い
検索エンジン上に結果が表示
SEOは、Googleの検索エンジン上に結果が表示されます。
例えば、Googleで「渋谷 イタリアン」と入力すると、検索エンジン上では次のような検索結果が表示されます。

SEO対策の対象となるのは、ホームページやブログ、ポータブルサイトなどのWebサイトが中心です。
ただし、実店舗の情報が関連するキーワードの場合は、Googleマップの検索結果が優先表示されることになりますので、業種によってはSEO対策が有益とならない場合もあります。
上位表示は8~10位まで
SEOの上位表示は「8~10位」までが目安とされています。
「8~10位」というのはやや曖昧な気がしますが、いわゆる検索エンジン上の1ページ目に表示されるコンテンツはキーワードによって微妙に異なるからです。
入力するキーワードによっては9位、あるいは10位まで1ページ目に表示されることもあるため、SEOにおける上位表示は「8~10位」までと定義付けることができます。
高いブランディング効果が期待できる
SEOに成功すると、高いブランディング効果が期待できます。
そもそもGoogle検索エンジンのアルゴリズムは、ユーザーにとって「良質なコンテンツ」を優先表示される仕組みになっていることは広く知られた事実です。
すなわち、Googleで1位を獲得すると、貴社のホームページやブログが「優れたコンテンツ」であるとGoogleから評価されている証であり、高い信頼度とブランディング力を獲得することができます。
広告ではないのでクリック率が高い
SEOの検索結果は広告ではないため、クリック率が高いのも特徴です。
キーワードによっては、Googleの有料広告が表示されることがありますが、「有料広告=商用コンテンツ」だと判断されるため、有料で上位表示されたとしても、クリック率はさほど高くありません。
SEOで上位表示されるコンテンツは、広告でない情報であることが広く認知されているため、ユーザーが自ら情報を取りに行こうとすることから、自ずとクリック率が高くなります。
MEOとSEOの違い②メリット編
MEOとSEOのメリットの違いは、次のようになります。
MEOのメリット
- 即効性が高い
- 対策が簡単
- 対策費用が安価
即効性が高い
MEOにおける最大のメリットは、即効性が高い点です。
例えば、つい数週間前にオープンしたばかりの店舗であっても、Googleマイビジネスの情報を作り込み、一定の口コミを投稿してもらえば、即ターゲットにアプローチすることができます。
対策が簡単
MEOは対策も比較的簡単です。
MEOのアルゴリズムは、非常にシンプルであることから、SEO対策と比べると、はるかに複雑な知識が必要なく、成果を出しやすいと言えるでしょう。
対策費用が安価
MEOは対策費用が安価なところも大きなメリットです。
MEO対策は自力で行える対策がメインであり、仮に業者に作業を外注しても数万円程度で依頼することができます。
そのため、MEOは集客に予算をかけられない個人店でも対策しやすく、高い費用対効果が期待できると言えるでしょう。
SEOのメリット
- 閲覧者数が桁違いに多い
- 広域範囲での集客が可能
- 口コミに影響を受けない
閲覧者数が桁違いに多い
SEOは閲覧者数が桁違いに多いことが、最大のメリットです。
MEOは原則として、実店舗の情報を探す人のみが対象のため、情報を閲覧する人の人数は自ずと限られてきます。
SEOは、検索エンジンで特定の情報を検索したい全ての人が対象となるため、MEOと比較すると、閲覧者の絶対数が桁違いであると言えるでしょう。
広域範囲での集客が可能
SEOは広域範囲での集客が可能です。
MEOは別名「ローカルSEO」と呼ばれるほど、あくまで地域に根付いた情報のみが表示されるため、広域範囲での集客に向いていません。
SEOは、日本全国や海外など場所を選ぶことなく集客できるチャンスがあり、自社に興味のなかった人にも、自社の認知度を高めることができます。
口コミに影響を受けない
SEOは口コミに影響を受けることがありません。
SEOの対象となるホームページや、ブログに口コミを投稿できる機能も無くはありませんが、通常、ホームページやブログに口コミ機能を付ける事業者は、ほぼいないと言っても良いほどです。
SEOは口コミにより店舗の評価が下がる心配はない対策方法と言えるため、純粋に自社が希望する情報発信だけに徹することができます。
MEOとSEOの違い③デメリット編
MEOとSEOの「デメリット」の違いは次のようになります。
MEOのデメリット
- 店舗の評判を落とすリスク有り
- Googleのガイドラインに縛られる
- こまめな管理・対応が必須
店舗の評判を落とすリスク有り
MEOは店舗の評判を落とすリスクが有ります。
MEOは、ユーザーからの口コミ投稿が前提になっているため、言い換えれば口コミ無くしてはMEO対策を行う意義自体もありません。
口コミは良質な内容ばかりが集まれば集客に直結しますが、悪い口コミばかりが増えると逆効果になる恐れがあり、店舗の評判を落とすリスクと隣合わせであるという見方もできます。
Googleのガイドラインに縛られる
MEOはGoogleのガイドラインに常に縛られることになります。
例えば、期間限定の割引情報、セール情報など、継続性の薄い情報の掲載はGoogleから推奨されていないことから、Googleマイビジネスに掲載する情報を絞り込まなければなりません。
Googleマイビジネスは高い集客力が期待できるため、ついセール情報などでユーザーを惹きつけたくなりますが、MEOではあくまでGoogleのガイドラインに沿った対策しか行えないことを念頭に置いておきましょう。
こまめな管理・対応が必須
MEOで成果を出すにはGoogleマイビジネスのこまめな管理、対応が必須です。
実店舗の情報を探しているユーザーは、リアルタイムの情報が欲しいため、営業中・営業時間外、アイドルタイムの表示切り替えなど、1日に行うべき操作もいくつかあります。
MEOで上位表示を目指すには、口コミの返信、サイテーションの促進(SNSなど)など、こまめな対応こそが、ライバルと差を付けられる方法と言っても過言ではありません。
もし、通常業務を行いながらこまめな管理、対応が難しい場合は、専門業者に作業を委託することも視野にいれておきましょう。
SEOのデメリット
- 高度な知識が必要・対策費用が高い
- 効果が出るまでに時間がかかる
- 来店成約率の期待が薄い
高度な知識が必要・対策費用が高い
SEOの最大のデメリットは、高度な知識が必要で、かつ対策費用が高いことです。
前述のように、MEOは仕組みが非常にシンプルなため、自力で行える対策がメインとなりますが、SEO対策には高度な知識が必要なため、むしろ自力で行える施策に限界があると言わざるを得ません。
SEO対策を業者に外注すると、最低数十万~数百万の費用がかかってしまうことから、個人店、小規模事業者など、予算に限界のある事業者にはやや敷居が高い側面があります。
効果が出るまでに時間がかかる
SEOは効果が出るまでに時間がかかります。
SEOはいくら優れたコンテンツでも、上位表示には最低でも3~6ヶ月も必要であり、MEOのように即効性は期待できません。
つまり、SEOのみに頼って集客することは事実上困難なため、必ずいくつかの手段と併用することが前提となります。
来店成約率の期待が薄い
SEOは、来店成約率の期待が薄い方法と言えます。
MEOは「今すぐ行ける店舗を探している」ニーズがほとんどである事に対し、SEOは来店やサービスの利用を前提にコンテンツを読んでいる訳ではないからです。
もちろん、SEO対策により上位表示されれば、サイトのPV率は飛躍的に向上しますが、ただ情報だけを閲覧してサイトを離脱する人が大半であるため、SEOではPV率とCV率が必ずしも直結しないことを念頭に入れておく必要があります。
MEOとSEOの違い④対象事業者編
MEOとSEOの対象事業者の違いは、次のようになります。
種別 | MEO | SEO |
対象事業者例 | 飲食店 美容系サロン クリニック 整骨院・整体 不動産関連 教育関連事業 士業 | 全ての事業者 ネット販売 BtoBサービス メーカー |
MEOの対象事業者
MEOは、主に実店舗を運営している事業者が対象です。
最もMEO対策を活用すべき業種は「飲食店」ですが、「美容室」や「クリニック」、「整骨院・整体」、塾や英会話教室に始まる「教育関連」など、実店舗を構え、対面で役務を提供する事業者はほぼ全て対象となります。
「不動産関連」や「士業」は、必ずしもMEO対策で集客に直結する訳ではありませんが、地域と密接に関わる業種であるため、公式サイトのSEOとうまく併用しながらの対策が有益と言えるでしょう。
SEOの対象事業者
SEOは、ホームページを持つ全ての事業者が対象です。
ただ、集客の観点で言えば、「ネット販売」など、インターネット上で物販を行う事業者が、集客に直結しやすい業種と言えます。
また、「BtoBサービス」、「メーカー」など、実店舗を持つことがなく、法人間同士の取引が前提の業種は、MEO対策を行ってもほぼメリットがないため、SEO対策に絞って対策を行いましょう。
MEOとSEOの違い⑤自力対策編
MEOとSEOの自力でできる対策の違いは、次のようになります。
自力でできるMEO対策
- Googleマイビジネスの情報を充実させる
- 口コミを促進する
- 口コミに返信する
Googleマイビジネスの情報を充実させる
まず、自力でできるMEO対策で、一番に抑えるべきポイントは、Googleマイビジネスの情報を充実させることです。
店舗名、所在地、電話番号を正確な名称など、Googleマイビジネスに入力すべき項目は全て埋めましょう。
メニューや価格情報の作り込みと共に、画像枚数を増やす、更新なども必要ですので、とにかくGoogleマイビジネスの情報の充実度が、順位に影響することを念頭においておきましょう。
口コミを促進する
MEOでは、口コミを促進することが何よりも必須となります。
MEOで上位表示を目指すには、1にも2にも「口コミ件数」が最も重要であるからです。
だからと言って、自作自演で口コミを増やしたり、何かの特典を付けて無理矢理口コミを集めるなどの手段を行うと、Googleから掲載停止の措置を取られることがあります。
MEO対策を万全に行うには、あくまで自然な形でお客様に口コミを投稿してもらえるよう、様々なアイデアを工夫し、地道に口コミ件数を増やしていきましょう。
口コミに返信する
MEOでは口コミの返信を随時行うことも外せないポイントとなります。
口コミの返信件数も上位表示を決定する評価に影響するからです。
口コミにこまめに返信することは、上位表示を狙うためだけでなく、むしろ悪い口コミを書かれた場合にも「以後、気を付けます」などフォローの意味合いを兼ねることもできます。
実店舗を運営しながら口コミに都度返信するのは労力がかかりますが、MEOをきちんと活用する上では欠かせない対応ですので、口コミにはこまめにを返信を行いましょう。
自力でできるSEO対策
- 適切なキーワードを盛り込む
- キーワードに対する回答を意識付ける
- ページの表示速度を改善する
適切なキーワードを盛り込む
自力でできるSEO対策は、適切なキーワードをきちんと盛り込むことです。
自社にとって適切なキーワードを選定するには、Googleアドセンスのキーワードプランナーなどのツールを活用すれば、簡単にキーワード候補を抽出することができます。
とくにメタタグ、ディスクリプション部分へのキーワードの挿入は、SEOに最も影響するため、適切なキーワードを抽出し、上位表示を狙うキーワードをうまく盛り込みましょう。
キーワードに対する回答を意識付ける
SEOでは、キーワードに対する回答を意識付けることも肝心となります。
Googleの検索エンジンは、常にユーザーのギモン(クエリ)に対し、回答(アンサー)に相当するコンテンツを優先して表示させる仕組みになっているからです。
例えば、「内装業者+立川市(地域名)」のキーワードで上位表示を狙いたいとしましょう。
仮にホームページが内装業のサービス内容が詳細に記載されていても、「立川市」に関連するコンテンツが盛り込まれてなければ、「内装業者+立川市(地域名)」のキーワードで上位表示を狙うことは困難です。
上記のキーワードで上位表示を狙うのであれば、「立川市で活躍している内装業者」「立川市はどんなところ?」など、ユーザーが求めているであろう回答に即したコンテンツ作りを意識付けることで、より上位表示が狙える確率を上げることができます。
ページの表示速度を改善する
SEOには、ページの表示速度を改善することも重要なポイントとなります。
Googleのアルゴリズムは、ユーザビリティが最も考慮されるため、「ページの読み込み速度が遅いコンテンツ=ユーザビリティが悪いコンテンツ」とみなされるからです。
不要なページ、不要な画像を削除する、Flashなど特殊な加工は避けるなど、できる限りWebページの容量をコンパクトにまとめるようにしましょう。
まとめ
今回は、MEOとSEOの違いについて、特徴、メリット・デメリットなどの基礎知識~
対象企業・対策まで詳しくお話させて頂きました。
まとめますと、MEOとSEOの特徴の違いは、次のようになります。
MEOの特徴
- Google Map上に検索結果を表示
- ユーザー位置情報から検索結果を表示
- 上位表示は3つまで
- GMBから直接店舗へ予約が可能
SEOの特徴
- 検索エンジン上に結果が表示
- 上位表示は8~10位まで
- 高いブランディング効果が期待できる
- 広告ではないのでクリック率が高い
MEOとSEOのメリットの違いは、次のようになります。
MEOのメリット
- 即効性が高い
- 対策が簡単
- 対策費用が安価
SEOのメリット
- 閲覧者数が桁違いに多い
- 広域範囲での集客が可能
- 口コミに影響を受けない
MEOとSEOの「デメリット」の違いは次のようになります。
MEOのデメリット
- 店舗の評判を落とすリスク有り
- Googleのガイドラインに縛られる
- こまめな管理・対応が必須
SEOのデメリット
- 高度な知識が必要・対策費用が高い
- 効果が出るまでに時間がかかる
- 来店成約率の期待が薄い
MEOとSEOの対象事業者の違いは、次のようになります。
種別 | MEO | SEO |
対象事業者例 | 飲食店 美容系サロン クリニック 整骨院・整体 | 全ての事業者 ネット販売 BtoBサービス メーカー |
MEOとSEOの自力でできる対策の違いは、次のようになります。
MEO
- Googleマイビジネスの情報を充実させる
- 口コミを促進する
- 口コミに返信する
SEO対策
- 適切なキーワードを盛り込む
- キーワードに対するコンテンツを充実させる
- ページの表示速度を改善する
MEOとSEOはアルゴリズム、仕組み、対策など、違いがたくさんあります。
今回本記事内でご紹介したように、MEO対策に向いている事業者、SEO対策に向いている事業者など、業種によって適切な対策方法が異なります。
MEOとSEOを活用し、集客を行うには、どちらの特性も正しく理解し、自社のサービスに合った対策方法を検討しましょう。
もし、自社のサービスに合った対策が判断できない場合は、どうぞ遠慮なく当方までご相談ください。
ご相談は無料です。